後撰和歌集
(ごせんわかしゅう) 
 

957-59年
または
953年頃
 歌数

1425首

1426首


村上天皇
(むらかみてんのう)

●「古今集」の選集開始後、約50年の
天暦5年10月に選集を開始しました。
●伝承された「万葉集」ではなく、和歌所において梨壺の5人に
「万葉集」本文を訓読させようとした姿勢は画期的でした。
●5人の選者は実務にかかわったのみで採られた歌はなく、35番・紀貫之、19番・伊勢、29番・凡河内躬恒、27番・藤原兼輔など前代を代表する専門歌人と、当時の最高権力者であった
藤原忠平とその一族の歌が多く採られています。
●屏風歌や歌合といった公的な場で詠まれた歌はほとんどなく、個人的な
恋愛関係を前提にした恋歌を中心に編纂されています。
●20巻のうち、6巻が恋部であり、
四季部にも恋愛的要素を含む歌が多く収集されました。
女性歌人の歌が多く、名前が分かる宮廷女房だけでも80人、「よみ人しらず」の女性を含めると男性以上の人数になります。
●贈答歌が目立ち、詞書(ことばがき)の長い歌が多く、物語的世界を作りあげているのが特色で、別名「恋愛の勅撰集」と呼ばれています。



大中臣能宣

清原元輔
源順
紀時文
坂上望城
<桐壺の5人>

 百人一首に納められた和歌  (全7首)